卒業式
卒業式の日、私は後悔と不安とで、涙1滴出ませんでした。
今思い出そうにも、歌を何か歌ったか、体育館のどのあたりに座っていたか、誰がどんな話をしたか・・・など全く思い出せない。
ただ式が終わり、体育館から出て行くとき、出口の手前に立っていた体育の先生が、卒業生1人1人に一言ずつ話していて、私には「音楽を頑張れ」のようなことを言われたことだけは覚えています。私の書いた卒業文集を読んでくれていたそうです。
その後、私の所属していた吹奏楽部内でのお祝いに少し顔を出してから塾に向かいました。
式でもらった小さな造花の花束を持って、制服を着たまま直接春期講習を受けに行きました。
50人ほど入れる教室で受けました。全部で30人ぐらいしかいませんでした。
友達のほとんどはその時間打ち上げに参加しているわけです。そんな中自分はこうやって冷静に勉強できている。
授業中私はそんな満足感に浸っていました。
でもほんの少し泣きたい気分・・・で・・し・ (T.T) ・・・た・・・ょ・・・〜〜。
高校最後の日をこうして締めくくることが虚しかった。
しかし私の開き直りはそんな気持ちをいつしか吹き飛ばしていました。
そして充実した気持ちで授業を終え、そのまま帰りました。
<<アトピーの状態>>
私の母が洗濯の後に、私の下着の脇の部分が黄色く染まっていることに気づき、私の脇の傷はアトピーだと言われました。
そして、その内病院に行くことになり、とりあえず現時点では患部にバンドエードを貼っておくことになりました。
卒業式の日もバンドエードを貼るという処置をとっていたような気がします。
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